こんばんは、ブログ担当です。
遅くなってしまいましたが、11月14日・15日に、「子どもの組織を育てる全国集会IN福岡」に行ってきました。その2日目の報告です。
2日目は、午前中を講座、午後を分科会とし、それぞれ3つと5つのグループに分かれて行いました。
講座の3種類として
講座A 「まずは、遊ぼうやー“わらべうた”~実践編~」
講座B 「みるは耕す!」
講座C 「子どもの権利条約から考える子どもの組織づくり」
の中から、好きな講座を選んで、講師の方から話を聞いたり、各々の地域で持つ疑問などを講師の方に聞いたりします。
分科会では、5つのテーマ
分科会1 「知れば深かー“わらべうた”~納得編~」
分科会2 「子どもが主体の活動」
分科会3 「青年は子どもの補助?」
分科会4 「学びあいの活動」
分科会5 「おとなの役割ってなに?」
から好きな1テーマを選び、各地から持ち寄ったレポートをもとに、それぞれのテーマに沿った意見交換を行います。
私は、講座B「みるは耕す!」と、分科会4「学びあいの活動」に参加しました。
講師の太田昭さんは、東京演劇アンサンブルで制作を務められています。
講座では、表現活動を通しての子どもたちの成長にスポットを当て、話をしていただきました。
その中でも、演劇に対する向きあい方の傾向について、各年代で差というか変化が出てくるという話は、なるほど確かに、言われてみると納得の内容でした。
曰く、
幼少期(未就学児)は、反応が早い。喜び、悲しみ、怒りなどの感情にすぐ共感し、またすぐにキャラクターに憧れる。
小学生は、演者も友達感覚。自分と比較し、自分にできることを演者ができないことへの優越感と、自分ができないことをできる演者への敬意が同居。
中学生は、少し背伸びしたくなる。「人生の選択」「恋の悩み」といった、これまで触れてこなかった話題に食いつきがいい。
高校生は、ほとんど大人と変わらない。大きな世界観をテーマにした作品などが好きだったりする。
とのこと。
分科会では、「学びあいの活動」に参加しました。
ここでは、群馬で細々とおこなっている勉強会の様子を紹介したり、川崎や福岡など、他の地域の実践についてレポートを読みながら、各地の思いや様子を確認しました。
川崎で開かれている勉強会は、個人の、あるお母さんの行動から、どんどん広がっていって勉強会へと拡大したものでした。
川崎のおかあさんのレポートの中から感じたのは、「口や手を出してしまいたいけど、子どもたちの世界観を大切にするために言わない(やらない)でおく」という意識や、子どもたちが「自分とは違う誰か」のことを思いやれるようになるために、どういった道筋を示してあげたらよいかを一生懸命考えながら関わっていっている、本当に生きた取り組みを感じました。
私が週に一回関わっている勉強会も、同じように一家庭の声からスタートしたものだったので、近しい思いを持って聞くことができましたが、一つ一つの意識や声のかけ方が、もう天地の差というか・・・持ち帰って使いたいフレーズなども、いくつか仕入れることができました。
福岡のレポートでは、舞台鑑賞会の準備・設営や当日の受付、誘導といった「仕事」をとおして、子どもたちが何を見つけ、どんな成長をしていくかといった話がありました。「一つ一つの役割や行動について“なぜ、それをしなきゃいけないのか?”その理由をみんなで共有することで、それぞれの仕事への意識を高めることができる」というのは、キャンプや普段の活動の中でも、きちんと意識していきたいことですね。
また、その中で、子どもたちが今度は利用者(お客さん)の立場から、どうやったら見やすい・使いやすい・過ごしやすい形になるかを考えて、できたこと、できなかったことの経験を糧に成長していく様があるという話を聞き、正直とてもうらやましい、というか、純粋にその場面に自分も立ち会ってみたい、と思いました。
実は、ぐんま少年少女センターは飛行機の都合上、分科会の終了を待たずに会場を離れなくてはなりませんでした。
しかし、この後会場では、「バイボーのつどい」が開かれ、また一つ楽しんだようです(うらやましい)